この課題こそが、事業の出発点でした。
1956年、創業社長・櫻井勇一は、日本で初めて硬質塩化ビニル板を製造したメーカーと共に、その新素材の可能性を探っていました。そんな折、かつて勤めていた化学工場から冒頭の相談を受けます。櫻井は、塩化ビニル板とパイプを使って独自に耐蝕ポンプを設計し、試行錯誤を重ねながら開発に挑みました。製作のめどがついた頃、櫻井は決意します。「プラスチックのもつ優秀な耐食性を利用して化学機械を製造するメーカー」として事業を展開することを。