白煙・ミスト・ヒューム

一般的に気体中に固体あるいは液体が微細な粒子の状態で共存浮遊している物質系のことをエアロゾル、又は浮遊粒子状物質といい、この浮遊粒子状物質の一部に白煙があります。
自然界では雲、霧、霧雨、工業的な発生では生成過程の違いから粉塵(=ダスト)、ヒューム、ミスト等と呼ばれております。浮遊粒子状物質には白煙(紫煙も含む)、灰煙、黒煙等の様々な状態にて存在しますが、各種工業的な排気ガスが目視により、白煙として認識できる状態のことを白煙と定義しております。白煙には、浮遊粒子状物質の粒子径により、以下のように区分されます。

  • 粒子径 0.01~0.1μm:ヒューム
    例:化学反応ヒューム(塩化アンモニウム、三酸化イオウ等)
  • 粒子径 0.1~20μm:ミスト
    例:酸蒸気ミスト(塩酸ミスト、硫酸ミスト、硝酸ミスト等)