送⾵機は最⾼効率点⾵量またはその付近で運転することが⼀般的となっていますが、客先の⽤途に よっては部分⾵量で運転することがあります。
送⾵機の吐出し側にあるバルブ(ダンパ)を絞って抵抗を⼤きくする(抵抗曲線を⽴たせる運転)と、 ⾵量は減少し、ある部分⾵量に対し⼀定の圧⼒で運転されますが、更に絞って送⾵機特性曲線の右上が り特性の⾵量まで減少すると、管路系に空気の脈動と振動・騒⾳を発⽣させ、不安定な運転状態に陥る ことがあります。この現象をサージングと⾔います。
このサージング領域範囲で運転することは、⽻根⾞などの破損をきたす恐れがあり、避けなければ なりません。このサージングを防⽌する⽅法は次の通りです。対策1:サージング点を左に移動、対策2:サージング点より右側で運転が代表的対策となります。
対策1:サージング点を左に移動
入口ダンパやバルブ開度を絞るなどの送風機吸込側を絞ることで、抵抗を与えてサージング点を左側に移動させることができます。
対策2:サージング点より右側で運転
送風機風量を意図的に増やしてサージング点の右側で運転する方法となります。流量を意図的に増やすことで運転ポイントを右側へ移動させ、送風機吐出し側配管に大気放出ラインを設けたり、送風機吸込側へバイパスラインを追加することで、サージング点を避けて運転することが可能となります。
実際に送風機を選定する上では、想定される運転ポイントがサージング点より右側にあることを確認することが重要となってきます。