1.キャビテーション
常温の水を10m以上吸い上げようとすると、配管内の静圧力が飽和蒸気圧(saturated vapor pressure)以下になり、気泡が発生して吸上げできなくなる。キャビテーションは液体の流れの中で圧力が飽和蒸気圧力よ …
常温の水を10m以上吸い上げようとすると、配管内の静圧力が飽和蒸気圧(saturated vapor pressure)以下になり、気泡が発生して吸上げできなくなる。キャビテーションは液体の流れの中で圧力が飽和蒸気圧力よ …
インペラ吸込口における全圧がその水温に相当する飽和蒸気圧よりどれだけ高く取れ、ポンプ内にキャビテーションを発生させないで正常運転できるかは、吸込み水頭にある限度以上の余裕があることが必要となる。この圧力を有効NPSH(a …
「Net Positive Suction Head required」の頭文字で、日本語では「必要吸込みヘッド」と言う。図-2のように、ポンプに液が入ってからも、インペラにより加圧されるまでの間は、摩擦などの影響を受け …
配管内に液体を流す(送る)のに必要な圧⼒(図-3)。液体が流れることによって与えられた圧⼒を消費す るので圧⼒損失と⾔う。液体と配管の壁、液体同⼠との間で⽣じる摩擦により発⽣し、液体の粘度が⾼い ほど、配管が⻑い程、配管 …
磁気カップリングは、図-4 に⽰すように、駆動側にN 極、S 極磁⽯⽚が交互に配列されたアウターマグ ネットとその内側に対応する位置に同極数の磁⽯⽚が配置されたインナーマグネットとの組合せからな っている。 図-4 磁気 …
[空運転] ポンプにおける空運転とは、液体を入れない(呼水・外部注水を行わない)状態で起動させることを言う。水分がない状態で回転させると、摺動部には摩擦熱が生じ、軸受やメカニカルシール等を破損させる恐れがある。 [ヒート …
ストレスクラックは環境応力亀裂とも呼ばれる。98% H2SO4・NaClO・NaOH・KOHなどの強酸および強アルカリ液の環境下で、引張強さが増加し破断伸びが低下する、いわゆる“脆化現象”(図-5)と、樹脂成形品ではその …
軸受は、運動体と静止体が相互に接触し、軸周方向の回転又は軸方向の往復動を支える役割を果たす機械要素である(図-6)。 図-6 すべり軸受と転がり軸受概念 図-6 a) は、運動体(回転⼜は往復動)が直接静⽌ …
遠⼼式うず巻ポンプは、ケーシングを貫通して回転する軸部からの液漏洩を防⽌·抑制するために軸封装 置を必要とする。⽬的としては、⾼圧の液体を外部に漏洩させない構造(図-7)。 ≪密封原理≫ 固定環と回転環との接触⾯で液体の …
⽴形ポンプの場合、インペラ背⾯に裏⽻根があり、 ポンプ運転中の液には裏⽻根の遠⼼⼒でケーシン グ内へ戻ろうとする⼒が働くため、この部分にケー シングからの液の圧⼒と釣合う圧⼒膜ができる。こ の裏⽻根効果により、液体はイン …