6.空運転/ヒートショック

[空運転]

ポンプにおける空運転とは、液体を入れない(呼水・外部注水を行わない)状態で起動させることを言う。水分がない状態で回転させると、摺動部には摩擦熱が生じ、軸受やメカニカルシール等を破損させる恐れがある。

[ヒートショック]

物体表面の急激な加熱または冷却によって物体内に熱ひずみが生じ、これに伴って物体内に衝撃的な熱応力が発生する現象である。発生する熱応力の大きさや分布、時間変化などは、その物体の物理的性質、形状・寸法および加熱・冷却の伝熱条件によって異なり、ポンプにおいてはセラミックスのような破壊限界ひずみの極めて小さい脆性材料で発生する場合が多い。