2.有効NPSH(NPSHa)

インペラ吸込口における全圧がその水温に相当する飽和蒸気圧よりどれだけ高く取れ、ポンプ内にキャビテーションを発生させないで正常運転できるかは、吸込み水頭にある限度以上の余裕があることが必要となる。この圧力を有効NPSH(available net positive suction head)といい、次式で表される。

Pa:吸込⾯に働く⼤気圧[Pa]
Pv:⽔温の⽔の飽和蒸気圧[Pa]
Hs/HF:液⾯⾼さ[m](押込み運転のときは+、吸上げ運転のときは−)図-1参照
ΔPs:吸込み管の全配管損失⽔頭[m]
ρ:液体密度[kg/m3]
g:重⼒加速度(9.8m/s2)

図-1